むねちゃんのお部屋

大阪在住の2児の母です。鬼ごっこで遊びながら社会をより良くするプロジェクトを運営しています。読書の備忘録をも。

カテゴリ:本の紹介。 > エッセイ

モンモンとした日々を送っているヤングに語る、オヤジにしかわからない人生観!

MUNENOBOOKSのメンバーからオススメされた1冊。
この彼、いつも変わり種の本を勧めてくれる、オモシロい子。
オモシロい子の勧める本は、やっぱりオモシロい。

この『オヤジ国憲法でいこう!』の著者は、しりあがり寿という、ぶっとんだお名前。
しりあがり寿さんの主張は、10代の若い子たちが考えていそうなこととまるっきり正反対なんですよ。

目次を読むだけで、なんと面白そうなんだ!と興味をそそられちゃうくらいに。

第1条 個性ハ必要ナシ
第2条 友達ハ大切ナモノニアラズ
第3条 恋愛ハロクナモノデナシ
第4条 真理ヤ理想ハ幻想ナリ
第5条 ヤングノ敵ハ隣室ニアリ
オヤジ国憲法補則

今まで、大人(特に両親と先生)が、子どもに教えてきたことってなんだったんだろう?
って思わず、笑っちゃいます(笑)

「自分らしさ」など、カエルのヘソのようなものだ。
とか
ヤングは「友達の呪い」をかけられているのである。
なんていう、パッと見、意味不明な言葉も散乱しています。

ただ、読み進めていくと、このオヤジさん、かなりいいこと言っています。
人生経験を積んだオヤジにしか発せない言葉は、(ギャグみたいなのに)鋭いことを突いている・・・気がします笑

世のヤングたちよ。
若者への愛があふれた、しりあがり寿さんの言葉から学び、もっとハッピーな生活を送っちゃおうぜ!

生真面目すぎる大人もどうかと思うので、生真面目すぎる大人の方にもオススメです。




宇佐美百合子さんの本を最初に読んだのは、たしか中学生の時。
中学の担任の先生が、宇佐美さんのエッセイを朗読してくれました。
国語の授業とかではなく、朝の会とかだったと思います。
その当時はまだ先生はこういう本が好きなんだなって思ったくらいで、どの本だったのかも覚えていないんですけど、記憶の片隅に確かに残っていました。

それから、大学生になって、初めて彼氏というものができまして。
もう、自分の価値観と合わないところばっかり目について、「なんで私の考えとこんなに違うんだろう?」ってすごく悩みました。
違って当たり前なのに、恋愛初心者の私には、相手の気持ちなんて微塵もわからなかった(笑)
で、このまま付き合っていていいんだろうか?他にもっと自分に合う人がいるんじゃないか?
なんて、自己ちゅう、極まりない考えが浮かんでいきました。

その頃ちょっとした喧嘩をして、「もう無理!」って思っていた時、本屋さんで手に取ったのが宇佐美さんの『恋にがんばりすぎてしまう、あなたへ』という本でした。

この本には、人を愛すること、その真の意味と素晴らしさがつづられていました。
大事なのは、あなたが“愛の人”になろうとする意志を持つづけること。その意志があって初めて、ふたりのあいだに愛を育てることができるのです。
“愛の人”とは自分の欲を捨て、ただただ相手を愛することのできる人を言います。
恋愛中のあなた。迷わず、惜しまず、愛をさし出して。
自分の生き方として「愛を実践する」ことを心がけてください。
これは、「会いたい」「さみしい」といった自然にわきあがってくる感情を、相手に伝えてはダメだということではありません。
気持ちを素直に伝えることは大切です。ただ、このときに相手がそれをよろこんで受けとめられない状態だったら、あきらめましょう。いつでも自分の欲を捨てられるのが、愛だから。
末っ子で甘えん坊の私は、この本を読むまで、人に何かをしてもらう、自分の思いを通すってことが当たり前になっていて、自分が人を愛して、何かを与えるっていう感覚がからっきしなかったことに気づかされました。
20歳そこそこにもなって、「愛」を全く理解してなかったんですよ笑
本当に恥ずかしいというか、お子様というか。情けない。

でも、この本に教えてもらって、「ちゃんと彼を愛したい!」って思えたんですよね。
だから、ほんの少し、彼との向き合い方を変えることができました。
結局、その人とは別れちゃうんですけど、私の恋愛のファーストステップとして、彼とは貴重な時間を過ごせたなと今でも思います。


それからも宇佐美さんの本を何冊か読みました。
アルバイト先の先輩に不真面目な奴だと勘違いされて(私は真面目な人間であると自負しています!)辛かったとき、
就活で自分の価値なんてないと言われたような気がして落ち込んだとき、
家族と折り合いがつかなくて居場所がなかったとき、
宇佐美さんの本に励まされていました。
振り返ると、かなりお世話になってますね。


時は過ぎて、社会人になってしばらくして。
(私はアルバイトみたいなもんだったんですけど)、先輩で過酷労働している女の人がいました。
仕事量が毎日すごくて、1人でできる仕事量じゃないなって思うくらい、毎日毎日夜遅くまで頑張っていらして。
その女性、30歳くらいで未婚だったんですけど、仕事を頑張りたいって気持ちと結婚して家庭を持ちたいっていう気持ちで揺れ動いている姿が、なんだか見てて切なかったんです。
苦しそうだなと正直思いました。

でも、5つ以上年下の私は、彼女に寄り添える立ち位置じゃないなと思っちゃったんですよね。
年下で、非正規で、仕事も彼女に比べたら全然で。そんな奴に励まされたくないじゃないですか。

「私はあなたを尊敬していて、頑張っている姿ちゃんと見てますから!」
そういう言葉を伝えればよかったんだと今は思うんですけど、当時はできなくて。

それで考えたんですよね。
そうだ!本を贈ろう!って。

いろいろ本屋さんで悩んだあげく、これだ!と思ったのが、宇佐美さん『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』でした。

この本、どのページにも弱った心を包み込んでくれるような素敵な言葉ばかりなんです。
でも、買った後で、このタイトル、『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』が上から目線の言葉に感じないかなって考え出しちゃったんです。
年上で人生経験豊富な人から贈られたら純粋に喜んでもらえるけど、私がプレゼントしたら、「私のことひとりぼっちだと思ってんの?」って不快な気持ちにさせるんじゃないかなって。
もう、ずるずると考えることがネガティブになっちゃって、結局、この本は渡せませんでした。

この本、まだ買った時のブックカバーもそのままに、私の手元に残ってます。
家の本棚にあるこの本を見ると、今でも彼女のことを思い出します。
きっとこの本は、あの人に贈るべきものだったのにな、という後悔の念と一緒に。

あの人にはもう贈ることはできないれないけど、彼女と同じように、悩みながらも一生懸命に頑張る人に、いつか贈りたいなと思います。



こちらの本もおすすめです。




今日紹介するのは、「暮らしの手帖」編集長、松浦弥太郎さんのエッセイ『最低で最高の本屋』。

自分の足で旅して、自分の目で見て、素敵なものを発見する。
そんな松浦弥太郎さんの原点がわかる一冊です。

M&Companyを作った当時の話やカウブックスが始まった頃の話、
書いたり編集したりといった仕事の話、
ロンドンやニューヨーク、ロサンゼルス、パリなど、世界を旅して出会った人やお店の話、
松浦弥太郎さんという人間が、何を思い、何を感じ、どう行動してきたのか。

特別なものは何もないような気がするのに、すべてが特別でもある。
不思議な人だな、と思います。

私の中で、松浦弥太郎さんはクールというか、もの静かな印象だったのに、この『最低で最高の本屋』を読んだら、がらっと印象が変わりました。
なんというか、(若かったからだと思いますが)行き当たりばったりで、ちょっと生意気で、自意識が強い、繊細な人でした。
今の洗練された松浦弥太郎さんは、この本にはいなかったです。

私がこの本で一番印象に残ったというか、勇気づけられた文章は、
今の僕は、文章について人にああすれば、こうすればと言える立場ではありませんが、文章を書こうと志している人にほんの少し言えるのは、文章の上手下手はあまり関係ないということです。文章のなかにどれだけ真実があるかとか、親切があるかということのほうが大切だと思う。

とても有名な作家が「文章が上手いとダメ」という意味のことをい言っていました。(中略)教科書の書かれているような、美しい文章は、勉強して文法通り書けば誰にでも書ける。でも、いかに文法を崩して「粋」な部分を出せるかのほうが大切だと言っていて、なるほど思いました。
今はまだ個人的なブログを書いているだけですが、何かの引用やマネばかりではなく、自分で体験して感じたこと、考えたことを、稚拙でも自分の言葉で書くことを大切にしていこうと思えました。

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〇プロフィール
 静岡県浜松市生まれの25歳。現在は福井在住の子持ち主婦。ブックカフェ、本の出版、各種イベント、勉強会等を実施するべく奮闘中。

〇当ブログについて
 ビジネス、私生活についてざっくばらんに書きつづっています。
 毎週月・水・金曜日には、本の紹介記事を更新。約5分で1冊の本の概要が伝わるようにお届けしています♪

移動式本屋さんの店主からあなたに贈る一通の手紙。
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神奈川県を中心に活動する移動式本屋MAMEBOOKSの峰尾亮平さんが、ご自身の文章を本にまとめたのがこの『letter』。

本書は、本、音楽、詩、人の紹介や日記が綴られていて、独特の語り口が不思議と心に残る作品です。
個人的には本屋さんの先輩として、どのような文章を書かれているのか気になって読んだ一冊でしたが、いい意味で裏切られました。
小さな声に耳を傾け、自らも小さき声を伝え続ける、真摯に生きる1人の人間としての峰尾さんがこの1冊に表れています。

「letter」は非売品で、峰尾さんに連絡するとすぐに送ってくださいました。
(1冊1冊郵送ってすごい手間暇!)
郵送以外では、峰尾さんのお知り合いのお店に置いてあるみたいです。
詳しくは峰尾さんのブログ記事へ⇒冊子をつくりました「letter - memorandum 2015 -」

以下、印象的な言葉をまとめます。
「小さき声」に「耳を澄まし」続けることは、「他者」を、もっと言えば、「じぶんと同じであり、じぶんと違う他者が居るということ」を「知ること」に繋がる。他者とは、この国で、この社会でともに生きる人々である。

入ってくるものはゼロにはできません。ぼくはそれを望んでもいません。入ってきたものをすべて忘れられはしません。すべてに向き合うこともできません。

行為や罪は憎む。しかしながら、彼の出自や生活や環境を責めることは、わたしたちの社会の一部を責めることと同義になるのではないでしょうか。言うまでもなく、わたしたちの社会はわたしたち自身が作っているものです。「わたしたち自身」には、どんなに思想が相容れない人でさえ含まれているし、含まれなくてはなりません。

本は手紙です。遠く育った人からの、遠く生きた人からの、静かで雄弁な手紙。

letterで紹介されていて、読んでみたいなと思った本。

自分では選ばなかっただろう本との出会いは、新しい自分に変わるきっかけになるなと思います。
いつか峰尾さんに会いに行きたいな♪


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