むねちゃんのお部屋

大阪在住の2児の母です。鬼ごっこで遊びながら社会をより良くするプロジェクトを運営しています。読書の備忘録をも。

カテゴリ: 本の紹介。

子どもの頃は引っ込み思案でいじめられっこ。
そんな著者が、子どもの頃の「好き」を大切し
学生時代のパリコレ進出という夢を叶えるまでの成功ストーリーが
一冊の漫画エッセイ本のなりました!


先日、名言タクシーで有名なまことさんにオススメしてもらった本です


著者のLICAさんは、学生時代、
松下幸之助さんやナポレオン・ヒル博士、カーネギーさんといった
世界や日本を代表する自己啓発本をたくさん読み
その成功哲学を学び続けていました。

そこで、学んだのは、
「真実」は決まっているわけではなく、「自分が信じていること」「設定したこと」が「真実」になる
ということ。
だから、まず、
「成功する自分」を「設定」した
んだそう。
私は、デザイナーになる。
私は、デザイナーとして成功して、活躍できる。
私は、デザイナーとして有名になれる。
そうやって、無名の時代から
ずっと自分の可能性を信じ切っていたからこそ、
LICAさんはわずか5年で世界で活躍することができたんですね


もちろん、すべてが順風満帆なわけではなく、いろいろな試練がやってきます。
ただし、どんな困難が立ちはだかっても、成功者と自分を重ね合わせて

あのシャネルでさえ
大きな挫折のあとで必ず成功してる…

私…今まさにドン底で最悪じゃん
でも…彼女 ここではい上がっているから―――…

やった…私 これからぐんぐん行けるで!!

とすべてをポジティブに捉えていました。

私たちも目の前の困難も躍進のチャンス!
そう捉えて、まったくめげずに前進あるのみなんですよね


本書の最後には、思い込み(ビリーフ)外しのワークの方法が載っています。
これがとってもオススメです!

身の回りの人間関係は、自分の「思い込み(ビイーフ)」をそのまま反映しています。

…(中略)このしくみを理解できると、一見トラブルに見える出来事が起きても、「新しい現実を創るチャンス」だと気づけるので、瞬間瞬間が楽しくパワフルになっていきます。
自分がどんな思い込みをしているのか、それに気づくためのプロセスを次のページのワークで紹介しているので、ぜひ役立ててくださいね。
とコメントしてくださっています。

日常生活でモヤモヤっとした感情が湧いてきたときに、
感情が湧いてきた状況
その時の気持ち
なぜその気持ちになったのか
どんどん自分の気持ちを掘り下げて、ノートに書いていきます。

すると、不思議なことに、
表面上の感情(イライラや不安)は、もっと深い感情や想い、
最後には自分の強い思い込みに繋がっていたことに気づけるんです!!

私自身は、自分はこんな感情を持っていたなんて!と驚き、
それと同時に、そんな自分の弱さを認めることができました
そして、自分は何を信じればいいのか、までクリアになっていきました

すごく簡単なワークですが、効果は絶大。

目の前の人への怒りや不安、苛立ちは
自分の思い込みを取り外すための気づきのチャンスである
ということが、ストンっと腑に落ちました!

ぜひ、この本を買って、ワークを試してみてくださいね




MBAを取得したいって思ったことがありませんか?
私自身も経営について学びたいと思い、MBA取得を真剣に考えたことがあります。
でも、大学院に行かなくても経営学って学べるんです。
そう、この本を1冊読めばMBAでどんなことを学ぶのか、把握することができます!



経営でもっとも重要なことのひとつに「スピード感」がよく挙げられますよね。
本書でも「クイック&ダーディ」(Quick and Dirty:多少粗くてもいいから、素早く)という考え方が出てきます。
100%のクオリティを追うよりも、7割9割方検証されたと確信できたらどんどん進めるべき
という意味です。
ビジネスにおける検証は未来のことを扱うことが多いため、「絶対こうなる」といったレベルまで検証することは不可能です。…だからこそ、検証のクオリティを上げるよりも、スピードを重視して前に勧めることに価値があるのです。

また、経済学者ゲーリー・ハメル氏のこの言葉も重要です。
ORではなくANDを目指せ
トレードオフ(同時に実現するのが難しい2つのどちらかを選び、どちらかを諦めること)を打破するアイディアで、両者を高次元で実現するべきという考え方です。
「AND」を満たすことで、その業界で圧倒的なポジションを築けた、トヨタやサムスンの例を挙げています。
テレードオフで戦略の軸足を決める企業が多いなか、安易に妥協する経営戦略に異を唱えています。

さらに、いくら優れた経営戦略を持っていても、組織内部でそれが浸透し、実際に実現されなければ意味がありません。そのためには、
従業員にとっても、「できる」「やりたい」と思えるようなビジョンや戦略を描くことが求められるのです。
実際に社内を動かすためには、以下の3点を強く意識する必要があります。
1.「知らない」を「知っている」という状態にする
 戦略を周知徹底する
2.「できない」を「できる」状態にする
 能力開発、外部からの人材獲得を行う。また物理的な障害を取り除く。
3.「やりたくない」を「やりたい」という状態にする
 「やった方が得だ」ということを説得する。また、適切なインセンティブを与える。さらに、抵抗勢力を懐柔、排除し、反対派を減らす。


他にも、KPIやPDCAサイクルを回すためのプロセス、ブランド構築、フェルミ定数、キャッシュフローの定義、など、経営学では必ず出てくる考え方や手法、言葉が網羅されています!
聞いたことはあるけど、よくわからないという疑問を解消するのに適しており、本書を読んでから各分野を深く掘り下げていくとすっと頭に入ってくると思います、

また、自分の興味関心があるところだけ読んだり、辞書的な使い方をしたりできるように工夫されているので、初めから終わりまで順番に読んでいく必要がないのもオススメです!!

即効性のあるメイクテクニックを教えてくれる1冊に出会いました!
それがこの本。


著者、長井かおりさんの前作『周囲がざわつく自分になる 必要なのはコスメではなくテクニック』はベストセラーになるほどの人気で、彼女のメイクテクニックは大勢の女性の悩みに答えるものばかり!
最新作のこの本、『こんなことでよかったの! ? 96のメイクテクニック 美しくなる判断がどんな時もできる』も誰でも簡単に真似できるテクニックが満載です。
私自身もスキンケアの方法を取り入れたらすぐに「お肌が全然違う!」と感動しました^m^

もちろん長井さんオススメの化粧品も多数紹介されています。
それも数百円から数千円とお手頃価格のものばかりなので、誰でも購入することができるのが本当に嬉しい!
美人はお金をかけているんだと思っていましたが、ちょっとしたコツと毎日の積み重ねなんですね!

とくに、基本のスキンケアの方法は絶対実践してみてください!!
季節の変わり目や冬の乾燥にも負けないお肌ができちゃいます。

一番衝撃だったのは、目を大きく見せるコツ。
長井さん曰く、
目を大きく見せるのは、「まつ毛をどれだけ上げるか」と「アイラインでまつ毛の間を埋めること」だけ
なんだそう。
え?まつ毛のボリュームは?長さは?
マスカラを重ねても、目を大きくは見せません。
・・・知らなかった。

いつも頑張ってマスカラつけて、終いには目の周りが黒くにじんでパンダになっちゃうのが悩みだったのに。
マスカラのせいで目の周りが黒くなるのも、まつ毛がしっかり上がってないのが原因だそうです。

もう一つパンダ目を防ぐのに効果的なのは、
目の下にルーセントパウダーを塗ること
で、目の周りの水分や油分とマスカラが混ざり合うのを防ぐことができるそうです。
ルーセントパウダーの塗り方もテクニックが必要ですが、上手に塗る方法も本で紹介されています。


他にも、すっぴん美人の作り方や落ちないメイク、眉毛の書き方、年齢を重ねたときのメイクや髪のお悩み解決法など、「もっと早く知りたかった!」という内容ばかり。
この本に載っているテクニックを全部紹介したいくらいです!笑

メイク初心者はもちろん、自己流でメイクをやってきた人にもプロのテクニック(しかも、簡単で誰でも真似できる!)を知ってもらいたいなと思います。
ますます美人になっちゃいますよー♪




パソコンのメールボックスを開くと、何十通もの宣伝メールが届いていて嫌気が差すことがありますよね?
私も毎日毎日そのメールをゴミ箱に捨てる作業が面倒で仕方ありません。
でも、中には必ずチェックしてしまうメールが1通はあるんじゃないですか?

そのメールの差出人は、『プロダクトローンチ・フォーミュラ(以下、PLF)』を学び、実践している人かもしれません。
PLFとは、顧客および見込み客のEメールアドレスのリストを利用し、顧客との良好な関係を築きながら、強引な売り込みなど一切せず、顧客側から「ぜひ、売ってほしい!」と言ってもらえるインターネットマーケティングの手法のことです。

PLFの生みの親、ジェフ・ウォーカー氏の書籍『ザ・ローンチ』は、PLFの全容が丁寧に分かりやすく説明されており、読者はすぐに実践が可能です。



顧客との良好な関係を築く手法としては、
見込み客にやかましく訴えかけるくらいなら、カンバセーションに引き込んだほうが得策
であると説き、質問を投げかけることでカンバセーションのきっかけを作る方法を紹介しています。

質問の内容は
いちばん知りたいことを尋ねる
のが一番いいとのこと。そうすることで顧客や見込み客の要望に応えるだけでなく市場ニーズにマッチした素晴らしい商品開発にもつながります。



ローンチのシーケンス(手順)は、①プリ・プリローンチ、②プリローンチ、③ローンチ、④ポストローンチの4段階に分けられ、②プリローンチの段階では、
価値あるコンテンツを提供する必要
があり、
プリローンチ・シーケンスをとおして、見込み客に”本当の価値を届ける”ことが重要である。
プリローンチで「おいしい話」をたくさん売り込んでしまうのは心配だという声をよく耳にする。内容を明かし過ぎると、見込み客が商品を購入する必要性を感じなくなるのではないかと不安だという。しかし、…むしろ、質の高いコンテンツを十分に提供しないことのほうが心配だ。
と述べています。

まだお金を払ってもいない大勢の見込み客に対して、自分の知識を惜しみなく披露し、信頼と信用を勝ち取る必要性を何度も伝えています。


この文章を呼んで、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』を思い出しました。
信用を貯金しろ
西野さんも著書『えんとつ町のプペル』を全ページネットで公開し、大きな反響を受けました。
これ以上ない、最高の価値を提供しています。



世界屈指のインターネットマーケティングの第一人者のジェフ氏(ジェフ氏は否定していますが)と、打倒ディズニーを目指しクラウドファンディングやソーシャルメディアで革命を起こしている西野さんがほとんど同じことを実践しているのは、とても興味深いです。


さて、そもそもPLFを実践するためにはリストが必要なのですが、新しく事業を立ち上げるときには顧客はもちろんのこと、見込み客のリストさえないのが現状です。
そんなビジネス初心者には、シードローンチと言ってシード(種)を蒔くためのローンチ手法があります。このシードローンチは
優れた商品の開発と市場への参入を目的としているのであって、金儲けではない
とし、その後何度も繰り返されるローンチへのスタートを切るための戦術です。

この本には、他にも一気にリストを構築するためのJV(ジョイントベンチャー)ローンチや起業の心得についても書かれています。


コモディティ化している商品を販売している業種の人以外なら、この本を読み実践することでビジネスが軌道に乗る確率は格段にあがるでしょう。




福井の女性起業セミナーの講師としてお会いした、金澤悦子さんの著書をご紹介♪

女性たちが「心もお財布も満たされる幸せな働き方=ハッピーキャリア」ができるように応援されている金澤悦子さん。
年間300人以上もの悩める女性たちの生の声を聞いてきた彼女だけあって、子育て中のお母さんがどんな悩みを持っているかは手に取るようにわかるのでしょう。
ご自身も40歳での高齢出産を経験しているので、そのアドバイスは実践的なものばかり。

金澤さん自身は、家事は基本的にアウトソーシング。
世の中で蔓延している「完ぺきなお母さん像」からは真逆の人。
だからこそ、この本を読むと、理想と現実に苦しみやすい働くお母さんが、「これでもいいんだ!」と楽になる1冊でした。

お勤めにいっているお母さんにオススメしたい本ですが、
子育て中の女性を部下にもつ管理職の男性、共働きのパパにもぜひオススメしたいです!



旦那さんに影響されてか、最近、ひとりさんブームです。

今日は、旦那さん一押しのひとりさんの本、『地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ』です。

行動することの大切さはもちろんのこと、夢の叶え方、問題解決の方法、豊かになるための考え方を、丁寧にお話してくれています。

一番素敵だなって思ったのは
「このままでいいんだよ」
という言葉。

人は自分や相手の欠点を見てしまいがち。
それは、人の評価をマイナス点から始めてしまうからだそう。
「今よりよくなりたい」と思っているなら、マイナスを減らすという考えをやめて、プラスをもっとプラスにする努力をしないといけないんですって。
まずは、自分に対して「このままでいいんだよ」と言う。
それで、自分に言えるようになると、相手に対しても「このままでいいんだよ」と思えるようになるんです。

これまで使ってきた言葉や考え方が、いかに、自分の今を引き寄せているか、見つめ直すきっかけになる本です。

行動することではじめて、自分の考えが正しいのか間違っているのかがわかり、間違っているとしたら改善改良していく。
至極当たり前のことだけど、コツコツ行動し続けたら、ひとりさんみたいに豊かになれるんだなぁ~。

そうそう、この本には、本書の内容をぎゅっと凝縮した、「100回聴きCD」も付いてます。

【関連記事】
『神様に上手に助けてもらう方法』齋藤一人



モンモンとした日々を送っているヤングに語る、オヤジにしかわからない人生観!

MUNENOBOOKSのメンバーからオススメされた1冊。
この彼、いつも変わり種の本を勧めてくれる、オモシロい子。
オモシロい子の勧める本は、やっぱりオモシロい。

この『オヤジ国憲法でいこう!』の著者は、しりあがり寿という、ぶっとんだお名前。
しりあがり寿さんの主張は、10代の若い子たちが考えていそうなこととまるっきり正反対なんですよ。

目次を読むだけで、なんと面白そうなんだ!と興味をそそられちゃうくらいに。

第1条 個性ハ必要ナシ
第2条 友達ハ大切ナモノニアラズ
第3条 恋愛ハロクナモノデナシ
第4条 真理ヤ理想ハ幻想ナリ
第5条 ヤングノ敵ハ隣室ニアリ
オヤジ国憲法補則

今まで、大人(特に両親と先生)が、子どもに教えてきたことってなんだったんだろう?
って思わず、笑っちゃいます(笑)

「自分らしさ」など、カエルのヘソのようなものだ。
とか
ヤングは「友達の呪い」をかけられているのである。
なんていう、パッと見、意味不明な言葉も散乱しています。

ただ、読み進めていくと、このオヤジさん、かなりいいこと言っています。
人生経験を積んだオヤジにしか発せない言葉は、(ギャグみたいなのに)鋭いことを突いている・・・気がします笑

世のヤングたちよ。
若者への愛があふれた、しりあがり寿さんの言葉から学び、もっとハッピーな生活を送っちゃおうぜ!

生真面目すぎる大人もどうかと思うので、生真面目すぎる大人の方にもオススメです。




宇佐美百合子さんの本を最初に読んだのは、たしか中学生の時。
中学の担任の先生が、宇佐美さんのエッセイを朗読してくれました。
国語の授業とかではなく、朝の会とかだったと思います。
その当時はまだ先生はこういう本が好きなんだなって思ったくらいで、どの本だったのかも覚えていないんですけど、記憶の片隅に確かに残っていました。

それから、大学生になって、初めて彼氏というものができまして。
もう、自分の価値観と合わないところばっかり目について、「なんで私の考えとこんなに違うんだろう?」ってすごく悩みました。
違って当たり前なのに、恋愛初心者の私には、相手の気持ちなんて微塵もわからなかった(笑)
で、このまま付き合っていていいんだろうか?他にもっと自分に合う人がいるんじゃないか?
なんて、自己ちゅう、極まりない考えが浮かんでいきました。

その頃ちょっとした喧嘩をして、「もう無理!」って思っていた時、本屋さんで手に取ったのが宇佐美さんの『恋にがんばりすぎてしまう、あなたへ』という本でした。

この本には、人を愛すること、その真の意味と素晴らしさがつづられていました。
大事なのは、あなたが“愛の人”になろうとする意志を持つづけること。その意志があって初めて、ふたりのあいだに愛を育てることができるのです。
“愛の人”とは自分の欲を捨て、ただただ相手を愛することのできる人を言います。
恋愛中のあなた。迷わず、惜しまず、愛をさし出して。
自分の生き方として「愛を実践する」ことを心がけてください。
これは、「会いたい」「さみしい」といった自然にわきあがってくる感情を、相手に伝えてはダメだということではありません。
気持ちを素直に伝えることは大切です。ただ、このときに相手がそれをよろこんで受けとめられない状態だったら、あきらめましょう。いつでも自分の欲を捨てられるのが、愛だから。
末っ子で甘えん坊の私は、この本を読むまで、人に何かをしてもらう、自分の思いを通すってことが当たり前になっていて、自分が人を愛して、何かを与えるっていう感覚がからっきしなかったことに気づかされました。
20歳そこそこにもなって、「愛」を全く理解してなかったんですよ笑
本当に恥ずかしいというか、お子様というか。情けない。

でも、この本に教えてもらって、「ちゃんと彼を愛したい!」って思えたんですよね。
だから、ほんの少し、彼との向き合い方を変えることができました。
結局、その人とは別れちゃうんですけど、私の恋愛のファーストステップとして、彼とは貴重な時間を過ごせたなと今でも思います。


それからも宇佐美さんの本を何冊か読みました。
アルバイト先の先輩に不真面目な奴だと勘違いされて(私は真面目な人間であると自負しています!)辛かったとき、
就活で自分の価値なんてないと言われたような気がして落ち込んだとき、
家族と折り合いがつかなくて居場所がなかったとき、
宇佐美さんの本に励まされていました。
振り返ると、かなりお世話になってますね。


時は過ぎて、社会人になってしばらくして。
(私はアルバイトみたいなもんだったんですけど)、先輩で過酷労働している女の人がいました。
仕事量が毎日すごくて、1人でできる仕事量じゃないなって思うくらい、毎日毎日夜遅くまで頑張っていらして。
その女性、30歳くらいで未婚だったんですけど、仕事を頑張りたいって気持ちと結婚して家庭を持ちたいっていう気持ちで揺れ動いている姿が、なんだか見てて切なかったんです。
苦しそうだなと正直思いました。

でも、5つ以上年下の私は、彼女に寄り添える立ち位置じゃないなと思っちゃったんですよね。
年下で、非正規で、仕事も彼女に比べたら全然で。そんな奴に励まされたくないじゃないですか。

「私はあなたを尊敬していて、頑張っている姿ちゃんと見てますから!」
そういう言葉を伝えればよかったんだと今は思うんですけど、当時はできなくて。

それで考えたんですよね。
そうだ!本を贈ろう!って。

いろいろ本屋さんで悩んだあげく、これだ!と思ったのが、宇佐美さん『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』でした。

この本、どのページにも弱った心を包み込んでくれるような素敵な言葉ばかりなんです。
でも、買った後で、このタイトル、『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』が上から目線の言葉に感じないかなって考え出しちゃったんです。
年上で人生経験豊富な人から贈られたら純粋に喜んでもらえるけど、私がプレゼントしたら、「私のことひとりぼっちだと思ってんの?」って不快な気持ちにさせるんじゃないかなって。
もう、ずるずると考えることがネガティブになっちゃって、結局、この本は渡せませんでした。

この本、まだ買った時のブックカバーもそのままに、私の手元に残ってます。
家の本棚にあるこの本を見ると、今でも彼女のことを思い出します。
きっとこの本は、あの人に贈るべきものだったのにな、という後悔の念と一緒に。

あの人にはもう贈ることはできないれないけど、彼女と同じように、悩みながらも一生懸命に頑張る人に、いつか贈りたいなと思います。



こちらの本もおすすめです。




最近、小説を読んでないなと思い、積極的に小説読んでます。
今日、紹介するのはこれ。

放送作家、脚本家であり、森三中の大島さんの旦那さんとしても有名な鈴木おさむさんが書かれた小説です。

内容とあんまり関係ない話します。

この本、発売されたのが2011年3月10日なんですよ。
震災の直前。ちょうど5年前。
で、「絆」がひとつ大きなテーマになっている。
なんか測ったようなタイミングで出版された本だ!って驚きました。
鈴木さんは未来を読んでる人だなって。

もちろん、内容もすごく面白かったです!
※ネタバレ注意

2人の売れない芸人が交換日記を始めて、お互い言いたいことを書き合って、コンビで売れていくためにがんぼろう!ってところから始まります。
すべて交換日記の文面だけでお話が進んで行くんですけど、時間の流れとかお互いの心境の変化とか、周りの人からの影響とか、巧みに表現されていて、すっと話に入っていけます。
実在の芸人さんも結構でてくるんですが、これまた、そういうことしそう!っていうリアリティもありました。
場面展開もスピード感があって、何度も、いい意味で裏切られます!

この小説で一番心に響いた言葉。
『やろうと思った』と『やる』の間には大きな川が流れてる
物語を読み終わったら、この言葉がまた深く沁みわたるはず!


元博報堂の制作部長、高橋宣行さんが現場で学んだ、60の言葉。

一番最初の言葉に、この本の内容が凝縮されていました。
発想って、結局、人柄だよ
いかに考えるかは、いかに生きてきたか、いかに生きるかと無縁じゃない
痺れました!!
一流広告代理店の博報堂の中で、人柄が大事だと言われていることにちょっと衝撃。

学生のときはピンとこなかったかもしれないけれど、働きだすとよくわかります。
本当に突き抜けた仕事をする人は、1人の人間として素晴らしい人。 

我の強い人が「俺は仕事できるんだぜっ!」って装っていることもあるけど、すぐにボロが出ます。
社内の調和を見出し、自分の仕事さえ進めばいい。
そういう人って、結局会社全体にとっては大きなマイナス要因ということも。
そのことをズバッと的確に表現してくれている!と思いました。
やっぱり誠実でどんな時に人から見られても恥ずかしくない人間でありたいものです。

他にも、こんな言葉がありました。
「いいけど、好きじゃない」
「正しいけど、情がない」
「話はわかるが、響かない」
「美しいものは強い。美しいものは残る」
感情に刺さる広告づくり。
博報堂の原点を感じる1冊でした。


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