長期的な人脈の形成方法、広げ方がわかります!

レバレッジシリーズで知られる本田直之さんご自身が実践されている人脈の作り方、広げ方をまとめた一冊。
本田さんがどういう風に人と接してこられたかがわかり、大変参考になります。

本書のポイントをまとめました。

「レバレッジ」とは投資によってパーソナルキャピタル(自分資産)をつくっていくということですが、人脈に勝るパーソナルキャピタルなどありません。つまり、人脈づくりこそ最強の投資なのです。

肝心なのは、誰を知っているかではなく、誰に知られているかです。

私の考える人脈とは、情報を交換したり、人を紹介したり、刺激し合ったりして、一緒に成長していけるようなマインドの高い仲間のことだと思います。

私がもっとも大事にしているのは「コントリビューション(貢献)」です。
(省略)人に会うときは、まず「この人に対して自分はそんな貢献ができるか」を考える。

いざ必要になってから急に人脈をつくろうと思っても、もう遅いのです。

相手が有名になってからではなかなか深い関係は築きにくいでしょう。やはりアーリーステージのころに出会い、一緒に成長していったほうが、お互いに得られるものはずっと大きくなるはずです。

重要なのは、「紹介してください」と人に頼むのではなく、まず「紹介してあげたい」と人に思われるような関係をつくることです。あるいは自分のプロフィールなりアイデアなり企画なりをまとめるほうが先です。

基本的に、自己紹介は時間のムダだと思っています。同じ時間を使うならお互いにとってもっと有益な話をしたほうがいいでしょう。
だから人に誰かを紹介してもらうときも、自分のプロフィールを事前に先方に渡してもらうようにしています。

情報の提供について、いずれにも共通しているのは以下の二点です。
①自分自身の情報収集の一環
②その中から、相手のニーズに合ったものを選ぶ

海外で現地の人とつながりをつくるためには、何か教えてあげられるものを持っているといいと思います。
(省略)日本的なもの、世界中に愛する人がいるもの・スポーツなどを学ぶと、世界中の人とコミュニケーションを取れる可能性があるのです。

とにかく最初はマン・ツー・マンで会うことが基本です。
(省略)限られた時間で複数の人と話すということは、一人あたりのコミュニケーションが薄くなるということなのです。

人脈は、囲い込んだ瞬間、広がらなくなります。

ドリームインキュベータ社長の堀紘一さんも『もっとも気をつかわなければいけないのが、メンバーの人選だ。知性や教養のレベルが、一定の範囲内にある人間を集めることが肝要だ。そうでないと、有意義な議論にならない』と厳しく指摘しています 

キャノン代表取締役会長の御手洗冨士夫さんの言葉を紹介しておきます。
『人は人に触発される存在だと思うんです。すばらしい絵を鑑賞して画家になる人もいれば、すばらしい音楽を聴いて音楽家になる人もいる、それと同じように、私は一流の経営者との交流を通じて、『経営者』になったのだと思っています。』

どこかに出かけるだけで、あるいは誰かに紹介してもらうだけで人脈を広げようとする人ばかり。
しかし、有益な人脈を広げるためには、自分自身が成長し、人の役に立てる人間になるしかないということがよくわかりました。

人生の成功に近道なし!ということですね。