むねちゃんのお部屋

大阪在住の2児の母です。鬼ごっこで遊びながら社会をより良くするプロジェクトを運営しています。読書の備忘録をも。

パソコンのメールボックスを開くと、何十通もの宣伝メールが届いていて嫌気が差すことがありますよね?
私も毎日毎日そのメールをゴミ箱に捨てる作業が面倒で仕方ありません。
でも、中には必ずチェックしてしまうメールが1通はあるんじゃないですか?

そのメールの差出人は、『プロダクトローンチ・フォーミュラ(以下、PLF)』を学び、実践している人かもしれません。
PLFとは、顧客および見込み客のEメールアドレスのリストを利用し、顧客との良好な関係を築きながら、強引な売り込みなど一切せず、顧客側から「ぜひ、売ってほしい!」と言ってもらえるインターネットマーケティングの手法のことです。

PLFの生みの親、ジェフ・ウォーカー氏の書籍『ザ・ローンチ』は、PLFの全容が丁寧に分かりやすく説明されており、読者はすぐに実践が可能です。



顧客との良好な関係を築く手法としては、
見込み客にやかましく訴えかけるくらいなら、カンバセーションに引き込んだほうが得策
であると説き、質問を投げかけることでカンバセーションのきっかけを作る方法を紹介しています。

質問の内容は
いちばん知りたいことを尋ねる
のが一番いいとのこと。そうすることで顧客や見込み客の要望に応えるだけでなく市場ニーズにマッチした素晴らしい商品開発にもつながります。



ローンチのシーケンス(手順)は、①プリ・プリローンチ、②プリローンチ、③ローンチ、④ポストローンチの4段階に分けられ、②プリローンチの段階では、
価値あるコンテンツを提供する必要
があり、
プリローンチ・シーケンスをとおして、見込み客に”本当の価値を届ける”ことが重要である。
プリローンチで「おいしい話」をたくさん売り込んでしまうのは心配だという声をよく耳にする。内容を明かし過ぎると、見込み客が商品を購入する必要性を感じなくなるのではないかと不安だという。しかし、…むしろ、質の高いコンテンツを十分に提供しないことのほうが心配だ。
と述べています。

まだお金を払ってもいない大勢の見込み客に対して、自分の知識を惜しみなく披露し、信頼と信用を勝ち取る必要性を何度も伝えています。


この文章を呼んで、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』を思い出しました。
信用を貯金しろ
西野さんも著書『えんとつ町のプペル』を全ページネットで公開し、大きな反響を受けました。
これ以上ない、最高の価値を提供しています。



世界屈指のインターネットマーケティングの第一人者のジェフ氏(ジェフ氏は否定していますが)と、打倒ディズニーを目指しクラウドファンディングやソーシャルメディアで革命を起こしている西野さんがほとんど同じことを実践しているのは、とても興味深いです。


さて、そもそもPLFを実践するためにはリストが必要なのですが、新しく事業を立ち上げるときには顧客はもちろんのこと、見込み客のリストさえないのが現状です。
そんなビジネス初心者には、シードローンチと言ってシード(種)を蒔くためのローンチ手法があります。このシードローンチは
優れた商品の開発と市場への参入を目的としているのであって、金儲けではない
とし、その後何度も繰り返されるローンチへのスタートを切るための戦術です。

この本には、他にも一気にリストを構築するためのJV(ジョイントベンチャー)ローンチや起業の心得についても書かれています。


コモディティ化している商品を販売している業種の人以外なら、この本を読み実践することでビジネスが軌道に乗る確率は格段にあがるでしょう。




学生時代から海外とか英語が話せるってことに憧れを持っていました。
 
だから、知り合いが海外で働いてたり、
旅行してたり、英語ペラペラだったりすると、
羨ましいです。
 
そっちの道を真剣に選ばなかった、
選べなかった自分が原因なんだけど、
やっぱり羨ましいです。
 
でも、この前、友だちと後輩が家に遊びに来てくれて、あることがあって、 
あ、私って、望んだもの、手に入ってたんだ!って思いました。
 
あることってなんなのか説明すると
うちでは日常の風景みたいなもんなんだけど、
 
旦那さんが体はって、息子を笑かすんです。
 
裸で踊ったり、
特別広くもないリビングをダッシュしたり、
シュッとか、ビューンとか、
声出しながら体動かすと、
息子めっちゃ笑うんです。
 
「0歳児ってこんな笑うんかい!」
っていうぐらい、ケラケラ笑うんです。
で、私はその息子の笑い方が可愛くって、面白くって、息子以上に爆笑します。
 
その日も「いつものやって」って私が旦那さんにリクエストしたら、
サークル仲間の手前、いつもより控えめに、旦那さんが息子を笑かし出したんです。
それでも、息子にはめっちゃ面白かったらしく、ケラケラ笑いだして、私も爆笑。
10分くらいは息子も私も笑ってたと思います。
 
はー、面白かった。って思ったら、
後輩がうっすら涙を浮かべて神妙な面持ちでいるんです。
何泣いてんの?って思ったら、
こんな世界があるとは思いませんでした」って、後輩が言うんです。
 
なんか、よっぽど幸せに見えたんでしょうね。
普通だよってその場では思いました。
 
でも、よくよく思えば、結婚して息子ができて、毎日ちょっとしたことで笑って、
これってずっと私が求めてたものだったってことに気づいたんです。
 
私、(私の話ばかりでごめんなさい笑)中学生の時から、
結婚願望がやけに強かったんですね。
 
24歳くらいで結婚したい。子どもは2人くらい。
そう公言していたし、高校生の時も、付き合う付き合わないとかじゃなくて、
結婚できるできないで異性を見てましたね。
 
だから、第一志望の大学に落ちても
「女は学歴が高すぎると結婚できないから良かったね」って言われたら納得できたし、
(今は学歴が高ければ、学歴の高い人と結婚すればいいと思ってるので、この発言はどうなんだ?)
就職活動の時も「この会社で5年後どんな働き方をしたいですか?」って聞かれても、
内心「5年後は結婚して福井に行ってますね」って思ってたし。

つまりは、何が言いたいかって言えば、
1番望んでた幸せな家庭ってのを、私はちゃーんと手に入れてたんだなってことです。
 
バリバリキャリア積んでる子もいるし、
好きなだけ学問極めてる子もいるし、
友だちと海外旅行&美味しいもの三昧の子もいる。
羨ましいですよ。笑
 
でも、私が1番望んでた暮らしは、今の暮らし。
 
仕事でも、
学校でも、
旅行でも、
遊びでもなく、
私は家庭。
 
自分の幸せの目盛りはそれが基準。
 
ただ、人って何か手に入ると、また別の何かが欲しくなるようで、
今度は、仕事を充実させたいです。
もちろん、私の1番大事な家庭を犠牲にしない働き方をしたいです。
家庭を犠牲にしちゃったら、きっと幸せって思えなくなっちゃうから。
 
自分が何を1番大切にしたいのか、
それを自覚するのって以外と難しいんだけど、
自覚したらそれがちゃんと側にあって、人が羨むものだったりするんですよね。

実家のおじいちゃんが死んだ。
知らせを受けて、旦那さんと息子と浜松に戻る道すがら、こんなことを考えた。 

「息子が産まれたから、おじいちゃんは死んだんだろうな」

命には順番がある。
誰かが産まれて、誰かが死ぬ。

今まで、身近な人が死んだことがなかったから、私にとっては初めてのリアルな「死」のはずだった。
でも、お棺の中のおじいちゃんは、私の知っているおじいちゃんじゃなかった。
色黒だった肌はおしろいで白くなり、頬は大きく痩せこけていた。

偽物みたい。

お棺の中のおじいちゃんを見た、率直な感想だった。
私の半歩前に横たわっているのが、死んだおじいちゃんとはどうしても思えない。

お葬式の最後、おじいちゃんのお棺の中に黄色いお花をそっと添えた。
「おじいちゃん、痩せちゃったね」
そう言葉にしてみたけど、その言葉はどこかふわふわしていた。

おかあさんとおばさんはボロボロ泣いていた。

結局最後まで、おじいちゃんが死んだという実感は湧かなかった。
まだ、私の中のおじいちゃんは、わがままで頑固で、どこまでも強いおじいちゃんのまま。

きっと、おじいちゃんの死は、これから私にやってくるんだろうな。
おじいちゃんが当たり前にいないことが、おじいちゃんの死を実感させるんだろう。

生と死。
生とは、当たり前にここに存在するということ。
死とは、当たり前にここに存在しないということ。

そのことを、息子とおじいちゃんが教えてくれた。
 


福井の女性起業セミナーの講師としてお会いした、金澤悦子さんの著書をご紹介♪

女性たちが「心もお財布も満たされる幸せな働き方=ハッピーキャリア」ができるように応援されている金澤悦子さん。
年間300人以上もの悩める女性たちの生の声を聞いてきた彼女だけあって、子育て中のお母さんがどんな悩みを持っているかは手に取るようにわかるのでしょう。
ご自身も40歳での高齢出産を経験しているので、そのアドバイスは実践的なものばかり。

金澤さん自身は、家事は基本的にアウトソーシング。
世の中で蔓延している「完ぺきなお母さん像」からは真逆の人。
だからこそ、この本を読むと、理想と現実に苦しみやすい働くお母さんが、「これでもいいんだ!」と楽になる1冊でした。

お勤めにいっているお母さんにオススメしたい本ですが、
子育て中の女性を部下にもつ管理職の男性、共働きのパパにもぜひオススメしたいです!



旦那さんに影響されてか、最近、ひとりさんブームです。

今日は、旦那さん一押しのひとりさんの本、『地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ』です。

行動することの大切さはもちろんのこと、夢の叶え方、問題解決の方法、豊かになるための考え方を、丁寧にお話してくれています。

一番素敵だなって思ったのは
「このままでいいんだよ」
という言葉。

人は自分や相手の欠点を見てしまいがち。
それは、人の評価をマイナス点から始めてしまうからだそう。
「今よりよくなりたい」と思っているなら、マイナスを減らすという考えをやめて、プラスをもっとプラスにする努力をしないといけないんですって。
まずは、自分に対して「このままでいいんだよ」と言う。
それで、自分に言えるようになると、相手に対しても「このままでいいんだよ」と思えるようになるんです。

これまで使ってきた言葉や考え方が、いかに、自分の今を引き寄せているか、見つめ直すきっかけになる本です。

行動することではじめて、自分の考えが正しいのか間違っているのかがわかり、間違っているとしたら改善改良していく。
至極当たり前のことだけど、コツコツ行動し続けたら、ひとりさんみたいに豊かになれるんだなぁ~。

そうそう、この本には、本書の内容をぎゅっと凝縮した、「100回聴きCD」も付いてます。

【関連記事】
『神様に上手に助けてもらう方法』齋藤一人



モンモンとした日々を送っているヤングに語る、オヤジにしかわからない人生観!

MUNENOBOOKSのメンバーからオススメされた1冊。
この彼、いつも変わり種の本を勧めてくれる、オモシロい子。
オモシロい子の勧める本は、やっぱりオモシロい。

この『オヤジ国憲法でいこう!』の著者は、しりあがり寿という、ぶっとんだお名前。
しりあがり寿さんの主張は、10代の若い子たちが考えていそうなこととまるっきり正反対なんですよ。

目次を読むだけで、なんと面白そうなんだ!と興味をそそられちゃうくらいに。

第1条 個性ハ必要ナシ
第2条 友達ハ大切ナモノニアラズ
第3条 恋愛ハロクナモノデナシ
第4条 真理ヤ理想ハ幻想ナリ
第5条 ヤングノ敵ハ隣室ニアリ
オヤジ国憲法補則

今まで、大人(特に両親と先生)が、子どもに教えてきたことってなんだったんだろう?
って思わず、笑っちゃいます(笑)

「自分らしさ」など、カエルのヘソのようなものだ。
とか
ヤングは「友達の呪い」をかけられているのである。
なんていう、パッと見、意味不明な言葉も散乱しています。

ただ、読み進めていくと、このオヤジさん、かなりいいこと言っています。
人生経験を積んだオヤジにしか発せない言葉は、(ギャグみたいなのに)鋭いことを突いている・・・気がします笑

世のヤングたちよ。
若者への愛があふれた、しりあがり寿さんの言葉から学び、もっとハッピーな生活を送っちゃおうぜ!

生真面目すぎる大人もどうかと思うので、生真面目すぎる大人の方にもオススメです。




宇佐美百合子さんの本を最初に読んだのは、たしか中学生の時。
中学の担任の先生が、宇佐美さんのエッセイを朗読してくれました。
国語の授業とかではなく、朝の会とかだったと思います。
その当時はまだ先生はこういう本が好きなんだなって思ったくらいで、どの本だったのかも覚えていないんですけど、記憶の片隅に確かに残っていました。

それから、大学生になって、初めて彼氏というものができまして。
もう、自分の価値観と合わないところばっかり目について、「なんで私の考えとこんなに違うんだろう?」ってすごく悩みました。
違って当たり前なのに、恋愛初心者の私には、相手の気持ちなんて微塵もわからなかった(笑)
で、このまま付き合っていていいんだろうか?他にもっと自分に合う人がいるんじゃないか?
なんて、自己ちゅう、極まりない考えが浮かんでいきました。

その頃ちょっとした喧嘩をして、「もう無理!」って思っていた時、本屋さんで手に取ったのが宇佐美さんの『恋にがんばりすぎてしまう、あなたへ』という本でした。

この本には、人を愛すること、その真の意味と素晴らしさがつづられていました。
大事なのは、あなたが“愛の人”になろうとする意志を持つづけること。その意志があって初めて、ふたりのあいだに愛を育てることができるのです。
“愛の人”とは自分の欲を捨て、ただただ相手を愛することのできる人を言います。
恋愛中のあなた。迷わず、惜しまず、愛をさし出して。
自分の生き方として「愛を実践する」ことを心がけてください。
これは、「会いたい」「さみしい」といった自然にわきあがってくる感情を、相手に伝えてはダメだということではありません。
気持ちを素直に伝えることは大切です。ただ、このときに相手がそれをよろこんで受けとめられない状態だったら、あきらめましょう。いつでも自分の欲を捨てられるのが、愛だから。
末っ子で甘えん坊の私は、この本を読むまで、人に何かをしてもらう、自分の思いを通すってことが当たり前になっていて、自分が人を愛して、何かを与えるっていう感覚がからっきしなかったことに気づかされました。
20歳そこそこにもなって、「愛」を全く理解してなかったんですよ笑
本当に恥ずかしいというか、お子様というか。情けない。

でも、この本に教えてもらって、「ちゃんと彼を愛したい!」って思えたんですよね。
だから、ほんの少し、彼との向き合い方を変えることができました。
結局、その人とは別れちゃうんですけど、私の恋愛のファーストステップとして、彼とは貴重な時間を過ごせたなと今でも思います。


それからも宇佐美さんの本を何冊か読みました。
アルバイト先の先輩に不真面目な奴だと勘違いされて(私は真面目な人間であると自負しています!)辛かったとき、
就活で自分の価値なんてないと言われたような気がして落ち込んだとき、
家族と折り合いがつかなくて居場所がなかったとき、
宇佐美さんの本に励まされていました。
振り返ると、かなりお世話になってますね。


時は過ぎて、社会人になってしばらくして。
(私はアルバイトみたいなもんだったんですけど)、先輩で過酷労働している女の人がいました。
仕事量が毎日すごくて、1人でできる仕事量じゃないなって思うくらい、毎日毎日夜遅くまで頑張っていらして。
その女性、30歳くらいで未婚だったんですけど、仕事を頑張りたいって気持ちと結婚して家庭を持ちたいっていう気持ちで揺れ動いている姿が、なんだか見てて切なかったんです。
苦しそうだなと正直思いました。

でも、5つ以上年下の私は、彼女に寄り添える立ち位置じゃないなと思っちゃったんですよね。
年下で、非正規で、仕事も彼女に比べたら全然で。そんな奴に励まされたくないじゃないですか。

「私はあなたを尊敬していて、頑張っている姿ちゃんと見てますから!」
そういう言葉を伝えればよかったんだと今は思うんですけど、当時はできなくて。

それで考えたんですよね。
そうだ!本を贈ろう!って。

いろいろ本屋さんで悩んだあげく、これだ!と思ったのが、宇佐美さん『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』でした。

この本、どのページにも弱った心を包み込んでくれるような素敵な言葉ばかりなんです。
でも、買った後で、このタイトル、『みんな、ひとりぼっちじゃないんだよ』が上から目線の言葉に感じないかなって考え出しちゃったんです。
年上で人生経験豊富な人から贈られたら純粋に喜んでもらえるけど、私がプレゼントしたら、「私のことひとりぼっちだと思ってんの?」って不快な気持ちにさせるんじゃないかなって。
もう、ずるずると考えることがネガティブになっちゃって、結局、この本は渡せませんでした。

この本、まだ買った時のブックカバーもそのままに、私の手元に残ってます。
家の本棚にあるこの本を見ると、今でも彼女のことを思い出します。
きっとこの本は、あの人に贈るべきものだったのにな、という後悔の念と一緒に。

あの人にはもう贈ることはできないれないけど、彼女と同じように、悩みながらも一生懸命に頑張る人に、いつか贈りたいなと思います。



こちらの本もおすすめです。




最近、小説を読んでないなと思い、積極的に小説読んでます。
今日、紹介するのはこれ。

放送作家、脚本家であり、森三中の大島さんの旦那さんとしても有名な鈴木おさむさんが書かれた小説です。

内容とあんまり関係ない話します。

この本、発売されたのが2011年3月10日なんですよ。
震災の直前。ちょうど5年前。
で、「絆」がひとつ大きなテーマになっている。
なんか測ったようなタイミングで出版された本だ!って驚きました。
鈴木さんは未来を読んでる人だなって。

もちろん、内容もすごく面白かったです!
※ネタバレ注意

2人の売れない芸人が交換日記を始めて、お互い言いたいことを書き合って、コンビで売れていくためにがんぼろう!ってところから始まります。
すべて交換日記の文面だけでお話が進んで行くんですけど、時間の流れとかお互いの心境の変化とか、周りの人からの影響とか、巧みに表現されていて、すっと話に入っていけます。
実在の芸人さんも結構でてくるんですが、これまた、そういうことしそう!っていうリアリティもありました。
場面展開もスピード感があって、何度も、いい意味で裏切られます!

この小説で一番心に響いた言葉。
『やろうと思った』と『やる』の間には大きな川が流れてる
物語を読み終わったら、この言葉がまた深く沁みわたるはず!


元博報堂の制作部長、高橋宣行さんが現場で学んだ、60の言葉。

一番最初の言葉に、この本の内容が凝縮されていました。
発想って、結局、人柄だよ
いかに考えるかは、いかに生きてきたか、いかに生きるかと無縁じゃない
痺れました!!
一流広告代理店の博報堂の中で、人柄が大事だと言われていることにちょっと衝撃。

学生のときはピンとこなかったかもしれないけれど、働きだすとよくわかります。
本当に突き抜けた仕事をする人は、1人の人間として素晴らしい人。 

我の強い人が「俺は仕事できるんだぜっ!」って装っていることもあるけど、すぐにボロが出ます。
社内の調和を見出し、自分の仕事さえ進めばいい。
そういう人って、結局会社全体にとっては大きなマイナス要因ということも。
そのことをズバッと的確に表現してくれている!と思いました。
やっぱり誠実でどんな時に人から見られても恥ずかしくない人間でありたいものです。

他にも、こんな言葉がありました。
「いいけど、好きじゃない」
「正しいけど、情がない」
「話はわかるが、響かない」
「美しいものは強い。美しいものは残る」
感情に刺さる広告づくり。
博報堂の原点を感じる1冊でした。


最初に注意喚起をしておきます。
この本、なかなかくだらない上に、哲学者をバカにした物言いをしていて、哲学に造形が深い人ほど気を悪くします。
なので、そういう人は読まない方がいいです。

もはや哲学者の言葉を訳している訳でもなく、持論を展開しているだけです。
女についての章では、ブスの悪口しか書いていないと言ってもいいでしょう。
さすが毒舌芸人です。

ただ、お金に関しては
金は増やそうと思えば減る。貯めようと思え
とか
いざというときのために地道に500円玉貯金
とか、至極真っ当なことも言っています。
かなり売れていて人気者になった今でもそうされているなら、かなりの倹約家。

嘘か本当かはわかりませんが、
身分不相応なんでいまだに百貨店にひとりで入れません
っておっしゃってます。
(この本が出たのは2012年)

有吉さんの性格というか生き方が一番出てるなと思ってのは、
ウソで固めた人生で人に感心されたい
という言葉。
究極にひねくれてるな、ってそこを感心しちゃいました!(笑)

有吉さんほど、人と違うことを考えて、人と違う生き方をすれば、もはやエンターテイメント。
いぶかしがる人もたくさんいそうだけど、突き抜けてるから、もうOK。
なんか、もう凄いとしかいいようがないです。

これからBookCafeを作る私にとっては、
うまかろうが、まずかろうが、カレーやオムライスは800円まで!!
が一番参考になりました!

うん。
やっぱり全く哲学の話じゃないですよ、これ(笑)



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